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プロテクションフィルムの格安業者は危険?依頼時のリスクを徹底解説
目次
なぜ格安でプロテクションフィルムを施工できるのか?
「なぜ格安でプロテクションフィルムを施工できるのか?」
その背景には、素材・施工方法・施工範囲・アフター体制・集客事情といった要素が複雑に関わっています。
この記事では、特に技術面から順を追って解説し、安さの裏に潜むリスクを理解していただきます。
施工業者を選ぶ際の「賢く見極めるための基準」を持ちましょう。
フィルムの品質が低い
格安プロテクションフィルムの多くは、新興メーカー製品を採用しています。
そのため製品保証が限定的で、耐候性や自己修復層(トップコート)の厚み・均一性が不足しているケースも少なくありません。結果として、1〜2年で黄変や硬化が進む製品もあります。さらに、長期使用データが乏しく、不良が発生しても対応は「格安品相応」に留まりがちです。
製品保証と施工保証の違い
・製品保証:フィルム素材そのものの不具合(例:黄変、剥がれ)
・施工保証:貼り付け作業に起因する不具合(例:気泡、浮き)
▼格安業者では、このどちらの保証も範囲が狭い傾向にあります。
💡 ポイント
料金表でグレード差と保証年数を比較し、初期費用だけでなく総コストで判断しましょう。
カッターを使用して直接フィルムをカットしている
本来、プロテクションフィルム施工は車種別の専用データをもとに、プロッター(自動カッティングマシン)でフィルムをあらかじめ切り出します。
この「プレカット施工」により、施工中にボディ上で刃物を使う必要がなく、安全かつ精密な仕上がりが可能です。
しかし、格安施工の場合はデータ使用料と作業時間を削減するため、車の上で直接フィルムをカットする「現物カット」が主な方法となることがあります。
このやり方では、カッター傷や端部の直線乱れといったリスクが高まります。
💡 ポイント
カットデータの精度は、仕上がりの美しさに直結します。施工方法と設備は必ず確認しましょう。
必要最低限の施工箇所にしている
格安施工の中には、見積もり金額を低く見せるため、施工範囲を必要最低限に絞って提示するケースがあります。
例えば、ヘッドライト・ドアミラー・モール・ドア内ステップなど、本来は標準施工に含まれることの多い部分を外し、後付けの有料オプションにしている場合です。
そのため、一見すると「プロテクションフィルムが格安」に見えても、実際に必要な範囲を追加していくと総額が大きく上がることがあります。
💡 ポイント
見積もりを確認するときは、どこまでが標準施工範囲に含まれているのかを必ずチェックしましょう。
保証やアフターフォローが存在しない
保証やアフターフォローが存在しない場合、納車後の初期浮きや端部浮き、洗車キズなどの相談に対応してもらえず、人件費の抑制が優先されることがあります。その結果、小さな不具合が放置されて悪化し、最終的に貼り替えや修理にかかるコストが逆に増大してしまうケースがあります。
💡 ポイント
アフターサービスの有無は長期的なコストや愛車の美観に直結する重要なポイントと言えます。
集客の関係
開業間もない施工店では、実績不足を価格の安さで補うケースがあります。
こうした過渡期の店舗では、施工技術にばらつきが大きく、十分な評価や口コミが集まる前に「格安プロモーション」を前面に出して集客する傾向があります。
💡 ポイント
施工店を選ぶ際は、価格だけでなく保証内容・対応期間・アフターフォローの有無を必ず確認しましょう。
格安業者に施工を依頼する場合のリスク
短期的な費用の安さと引き換えに、黄変・剥離・傷・対応不全などの中長期的なリスクが潜んでいます。
これらは施工直後には分かりにくく、後になってトラブルや追加費用として現れることがあります。
費用だけで判断せず、施工品質・保証内容・実績を総合的に確認することが重要です。
実際の事例をもとに、リスクの具体例を見てみましょう。
プロテクションフィルムの黄ばみや隙間の汚れが目立つ
素材の品質や貼り付け精度が低い場合、1〜2年で黄変や硬化が進み、エッジ部分の汚れが目立ちやすくなります。
結果として、プロテクションフィルムの交換サイクルが早まり、トータルコストが高くなることもあります。
例えば、下記の写真は当社でプロテクションフィルムの剥がしをご依頼いただいた「メルセデスAMG G63」です。
黒く見えるラインは、施工時のプロテクションフィルムの境界です。
この車両は、車種別データを使用せず、カッターで直接カットして施工されていた例です。
全貌は記事をご覧ください👉【メルセデスAMG G63】のプロテクションフィルム全面貼り替え!?
💡 ポイント
データを使ったプレカット施工なら、ラインが均一で美しく仕上がり、黄ばみや隙間汚れの目立ちにくさも向上します。安さだけで施工店を選ぶと、後々の交換コストがかさむリスクがあります。

愛車に傷がつくリスク
現物カット施工では、ボディの塗装にカッター傷が残る恐れがあります。
傷は施工直後には気づかないことも多く、剥がす際や後々の確認で発覚する場合があります。
場合によっては、修復のために再塗装が必要になることもあります。
実際に当社のお客様の事例では、新車にプロテクションフィルムを施工した際、カッター傷が無数に入り、修理費用が約300万円に及んだケースもあります
後悔事例をご紹介してます👉施工前に知ってほしい。価格で施工店を選ぶととんでもないことに…!
💡 ポイント
安価な現物カット施工は短期的に費用を抑えられますが、塗装ダメージによる中長期的なコストが発生するリスクがあります。一方、プレカット施工や信頼できる施工店を選ぶことで、こうしたリスクを大幅に減らすことが可能です。
プロテクションフィルムを剥がすときに塗装を痛める可能性
プロテクションフィルムが劣化すると、層剥離が起きて糊層だけがボディに残ることがあります。
プロテクションフィルムがきちんと密着せず、接着剤だけが残る状態のことです。
この状態で無理に剥がそうとすると、強い有機溶剤やスクレーパーの使用が必要になり、塗装を傷めるリスクがあります。場合によっては、再塗装が必要になるケースもあります。
【memo】
層剥離(そうはくり):プロテクションフィルムや塗装の層が本来の接着状態から剥がれてしまうこと
糊層(のりそう):プロテクションフィルムやシートの裏面にある接着剤の層のこと
💡 ポイント
劣化したプロテクションフィルムは、自分で無理に剥がさず、信頼できる施工店での剥離作業が安全です。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、劣化やトラブルのリスクを大幅に減らせます。
トラブルが発生しても対応してもらえない可能性がある
格安施工では、万が一のトラブルに対する返金や修理対応が不十分なケースがあります。
結果として、ユーザー側の負担で高額な修復費用が発生することもあります。
契約前には、以下を必ず確認しましょう。
・保証の対象範囲
・保障の手続き方法
・責任の分岐点(素材起因か施工起因か)
💡ポイント
事前確認を行うことで、万一のトラブル時にも適切に対応できる施工店を選べます。
価格ではなく「品質」で施工業者を選ぶメリット
プロテクションフィルムは、価格の安さだけで選ぶのではなく、設備や施工方法の安全性・精度、施工実績や技術力、保証やアフターフォロー体制といったポイントまで含めて施工店を検討することが重要です。こうした点を考慮することで、中長期での価値や満足度を大きく向上させることができます。
安さだけに惑わされず、総合的な品質で施工業者を選ぶことが、長期的なコスト削減と安心につながります。
愛車の美観が長期間持続する
高品質な施工では、以下の要素により美観を長期間維持できます。
まず、温湿度管理ブース(陽圧換気)を用いることで塵や湿気の影響を最小化します。
さらに、プロッターによる100%プレカットデータを使用することで施工精度を安定させ、端部の浮きや汚れの侵入を抑えることで、洗車時の復元性も向上します。
💡 ポイント
設備と施工方法にこだわることで、フィルムの耐久性・見た目の美しさ・メンテナンス性が大幅に向上します。
愛車の資産価値を最大限に維持できる
高品質なプロテクションフィルム施工を行うことで、新車時の質感を長く保つことが可能です。
これにより、下取りや売却時の評価にもプラスに働き、フィルム表面が整っていることで査定時の見栄えも良好になります。
💡 ポイント
単に美観を保つだけでなく、資産価値の維持にもつながるのが、上質な施工の大きなメリットです。
手厚い保証とアフターフォローが利用できる
手厚い保証とアフターフォローが利用できる施工では、製品保証(素材)と施工保証(仕上がり)が明示されており、定期点検や端部の再圧着、小傷の自己修復確認などのメンテナンスメニューを受けることが可能です。プロテクションフィルム施工証明書(保証書)があれば、売却時の説明もしやすくなります。
価格差の目安としては、フロント周りの施工で格安施工比+20〜40%、全面施工で+30〜60%程度ですが、貼り替えや修理を回避できるため、総額では同等かむしろ低減になる場合もあります。保証年数や点検頻度をセットで比較することが重要です。
施工工程(標準フロー)
- 受入時に塗膜の状態を目視・ハンドチェック・膜厚計測により確認し、再塗装の有無を確認
- 洗車や鉄粉除去、脱脂、マスキングなどの下準備
- 適切なプレカットデータを選択
- プロッターでフィルムを出力、仮合せと微修正
- 施工
- 端部の巻き込みや仕上げ処理を行う
- 養生
- 最終検査を行い、引き渡し説明と施工証明書の保証登録を実施
- 完了
施工環境や施工方法を公開しているか
プロテクションフィルム専用ブース(温湿度管理・陽圧)、プロッターの使用、カッター不使用などの情報が公開されているかを確認しましょう。特に塗装面上でのカッターカットを常用している場合は注意が必要です。
💡 ポイント
開業間もない施工店では施工実績のデータが乏しい可能性があるため、施工方法や工程を事前によく確認することをお勧めします。
豊富な施工実績で細部の仕上がりが確認できるか
年次の施工台数や対応車種の幅、端部やバンパーコーナー、センサー周りなどの細部写真が公開されているかを確認しましょう。開業直後の店舗は、技術の成熟度を特に注意して確認することが大切です。
会社の評価や口コミが多く高評価になっているか
会社の評価や口コミが多く、高評価であるかも重要な判断ポイントです。評価件数と内容が伴っているかを確認し、返信や改善履歴が見える事業者は顧客対応力が高い傾向があります。疑問点があれば、会社見学や施工車両の現車確認を行って判断することをおすすめします。
💡 ポイント
施工事例の写真は、解像度や照明条件もチェックしましょう。
アフターフォローについては、保証書に記載された保証範囲を確認することが大切です。
安全なプロテクションフィルム施工なら、スマートカーサービスにお任せください。
プロテクションフィルムは、格安だけで選ばないことが大切です。
専用ブースでの施工、プロッター使用、カッター不使用施工、さらに3,000台超の施工実績と、製品保証と施工保証を分けた明確な体制で、長期的な価値を重視した施工をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
プロテクションフィルム 格安だけで決めない方へ。専用ブース・プロッター・カッター不使用施工、3000台超の実績、製品保証と施工保証を分けた明確な体制で、長期の価値を重視した施工をご提案します。まずは一度ご相談ください。

当社では、グレード別の施工料金、耐久年数10年、保証範囲を料金表でご確認いただけます。
また、施工事例では細部写真やエッジ処理の仕上がりもご覧ください。
施工後メンテナンス推奨期間
施工後のメンテナンスは、約1年を目安に行うことをおすすめします。
・施工直後の72時間は、高圧洗車を避けて端部の定着を優先
・定期的に中性シャンプーで洗車し汚れを除去し、年に1回のプロテクションフィルムメンテナンスで端部を再圧着
・鳥糞や樹液は早めに取り除き、直射日光下での長時間放置は黄変の原因になるため注意が必要
プロテクションフィルムは、格安施工で入口コストを下げられますが、素材・施工工程・保証の不足が将来的なコスト増につながる可能性があります。
設備、施工データ、実績、保証体制を総合的に評価し、愛車に最適な施工範囲とグレードを選ぶことが大切です。
プロテクションフィルムについてのご相談はこちら
車の塗装を保護する最良の方法をお探しなら、プロテクションフィルムが最適です。美観を損なわず、日常の損傷から車を守り、新品同様の状態を長期間維持できます。プロテクションフィルムの詳細や施工については、ぜひスマートカーサービスまでお気軽にお問い合わせください。
今すぐお電話のご相談もお承りしております! 電話:☎03-6666-0826
この記事の著者

筧 知也
元々家業がカーディテーリング/板金塗装/自動車販売を営んでおり13歳からカーディテーリングの仕事を手伝っていました。2024年時点でカーディテーリングの仕事をしているのは19年目になります。
当時から車を綺麗にする仕事に憧れ、車が綺麗になることの魅力を感じ、現在では株式会社スマート・カーサービスの代表としてプロテクションフィルムとセラミックコーティング施工会社を経営しております。
経験とノウハウを最大限に活用し、今後も沢山のお客様に車が綺麗になる喜びを届けて行きます。
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