Blog

  1. お役立ち情報
  2. フロントガラスのコーティングって意味ある?効果やおすすめの施工法を解説

カーケア

フロントガラスのコーティングって意味ある?効果やおすすめの施工法を解説

  • insta
  • facebook
  • twitter
  • tiktok
  • line
  • threads
この記事では、フロントガラス専用のコーティングの効果、選び方、施工方法、そして注意点までを丁寧に解説します。市販品とプロの違いなども含め、初めての人でも「何を選べばいいか」が分かるようにまとめました。

雨の日、前が見えにくいと感じたことはありませんか?

ワイパーを動かしてもなぜか前が見えにくい。ガラスに水が残って広がってしまい、夜は対向車のライトが乱反射してさらに見づらくなる。そんな経験ありませんか。

実はその「見えにくさ」の多くは、フロントガラスの撥水性が不足していることが原因です。雨水が水膜のように広がり、視界を遮ってしまう状態は大変危険です。これを防ぐために効果的なのが、フロントガラスのコーティングです。

フロントガラスのコーティングとは?

フロントガラスのコーティングとは、ガラス表面に撥水性のある被膜を形成し、雨や汚れを弾きやすくする処理のことです。ガラスコーティングと聞くとボディを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、フロントガラス用は全くの別物。目的も使う製品も異なります。

ガラス用の撥水コーティングは、シリコーンやフッ素などの成分を使ってガラス表面を処理することで、水滴を玉状にし、走行風などで自然に吹き飛ばすのが特徴です。また、汚れも付着しにくくなり、油膜や虫の跡なども落としやすくなります。

フロントガラスにコーティングをするメリット

メリットとしてまずに挙げられるのは視界の確保です。雨が降ってもガラス面に水が広がらず、細かい水滴となって流れていくため、視界がぐっとクリアになります。高速走行時にはワイパーを使わなくても、風圧だけで水が飛んでいく場面もあるほどです。

次に、防汚性です。雨と一緒に飛んでくる泥・花粉・黄砂・虫の死骸など、あらゆる汚れの付着を軽減でき、ガラスの掃除が圧倒的に楽になります。特に春先から夏場のドライブではその効果を体感しやすいでしょう。

また、ワイパーの使用頻度が減ることで、ワイパーによる擦り傷の発生も抑えられます。ビビり音(ガタガタとワイパーが引っかかる音)が出にくくなるのも、快適性を高めるポイントです。

フロントガラスにコーティングをするデメリットや注意点

一方で、撥水コーティングにはいくつかの注意点もあります。

もっともよくあるのが、ワイパーとの相性によるビビりです。特に撥水被膜が残っている状態で乾いたワイパーを動かすと、引っかかるような動きや音が発生することがあります。この現象は、ワイパーのゴムを撥水用に交換したり、ワイパーそのものを定期的に交換することで軽減できます。

また、コーティング被膜は時間とともに劣化するため、定期的な再施工が必要です。とくに市販の簡易タイプは1ヶ月程度で効果が落ちることもあるため、「撥水が落ちたな」と感じたら早めの再施工をおすすめします。

そして忘れてはならないのが下地処理の重要性。ガラス面に油膜や水アカが残ったままコーティングをすると、ムラになったり撥水効果が不安定になったりします。専用の油膜除去剤を使って、表面をきちんとリセットしてから施工するのが基本です。

コーティング剤の種類と選び方

市販されているフロントガラス用コーティング剤には、さまざまな種類があります。もっとも手軽なのが、スプレー式や塗り込みタイプの簡易コーティング。洗車後に吹きかけて拭くだけ、または塗って乾かして拭き取るだけと、誰でも簡単に使えるのが魅力です。

一方で、耐久性重視の製品も存在します。これらは施工にやや手間がかかるものの、効果が3〜6ヶ月程度持続するものもあり、頻繁な再施工を避けたい人にはおすすめです。なお、「夜間のギラつきが気になる」「水滴が細かすぎて逆に視界が悪い」という人向けに、親水性コーティング(=水が広がり流れていくタイプ)も存在します。

施工方法としては、自分でやるDIY施工と、専門店などで行うプロ施工の2パターンがあります。市販品を使って手軽に済ませたい人にはDIYで十分ですが、より高い耐久性や仕上がりを求める場合は、プロに任せることで安定した効果が得られます。

DIYによるガラスコーティングについて

フロントガラスのコーティングは、プロに依頼せずとも市販のアイテムを使って自分で施工することが可能です。とくに撥水系のガラスコーティング剤はDIY向けの商品が豊富で、カー用品店やネット通販でも手軽に入手できます。スプレータイプ、塗り込みタイプ、ワイパー一体型など形状もさまざまですが、どれも基本的には「洗車後に塗る・乾かす・拭き上げる」というシンプルな工程で使用できます。

DIY施工の魅力は、何といっても手軽さとコストの安さです。1,000円前後で手に入る製品も多く、初めてガラスコーティングに挑戦する人でも気軽に試せます。短時間で作業が完了するため、洗車と合わせて習慣的に使っているという人も少なくありません。

ただし、DIY施工でも下地処理は重要です。とくに既存の油膜や汚れがガラス表面に残っていると、コーティング剤がうまく定着せず、撥水ムラや効果の持続性の低下につながります。専用の油膜除去剤を使って表面をリセットし、完全に乾いた状態で施工するのが成功のコツです。

耐久性については製品によってまちまちですが、一般的なDIYタイプは1〜2ヶ月程度で撥水効果が薄れてくることが多く、定期的な再施工が必要です。とはいえ、費用や手間を考えれば十分に実用的で、「まずは自分でやってみたい」「気軽に試してみたい」という方にはおすすめの選択肢です。

DIY施工の手順と成功させるためのポイント

フロントガラスにDIYでコーティングを施す場合、もっとも重要なのは事前の準備と正しい順序を守ることです。以下に、基本的な施工ステップと押さえておきたいポイントを紹介します。

まずは洗車からスタート。ガラス表面に砂やホコリが残っていると、拭き取り時に傷をつけるリスクがあるため、しっかりと水洗いして汚れを落としましょう。

その後、油膜除去剤を使って下地処理を行います。見た目にはきれいに見えても、ガラスにはワイパーによる油分や排気ガス由来の被膜が付着しており、これを取り除かないとコーティング剤がうまく定着しません。可能であればこのタイミングで、粘土なども用いて鉄粉除去なども行えるとよりベストです。

油膜除去後はガラスを乾いたクロスで完全に拭き上げ、水分や成分残りがないことを確認します。ここで水滴が残っていると施工ムラの原因になります。施工は風が少なく直射日光の当たらない場所で行うのが理想です。

次に、コーティング剤をガラス全体に均一に塗布します。スプレータイプであればクロスやスポンジに一度噴きかけてから塗るとムラになりにくくなります。塗ったあとは、乾燥時間を製品ごとの指示通りに置くこと。焦って拭き取ってしまうと、しっかりと被膜が定着せず効果が弱まります。

最後に、乾いたマイクロファイバークロスなどで優しく拭き上げて完了。ガラス全体を光にかざし、ムラや拭き残しがないかを確認しましょう。

施工の頻度は製品によりますが、撥水力が落ちてきたと感じたら再施工が目安。慣れてくれば10〜15分程度で施工できるようになるため、洗車ルーティンに取り入れやすいメンテナンスのひとつです。

プロによるガラスコーティング施工の流れと特徴

プロ施工では、まずガラス表面の徹底的な下地処理から始まります。専用の研磨剤やクリーナーで油膜や汚れを取り除き、コーティング剤が均一に定着しやすい状態を作ります。そのうえで、高耐久型の専用コート剤をムラなく塗布し、一定時間乾燥させることで強力な撥水被膜を形成します。

このような工程を経ることで、半年〜1年程度の撥水効果が持続するケースも多く、市販品とは一線を画す仕上がりになります。視界のクリアさや、ワイパー使用時のノイズの少なさなど、日常的なドライブでの快適性に明確な違いが出ます。

費用は施工範囲によって異なりますが、フロントガラスのみであれば5,000円〜15,000円程度が相場です。サイドウィンドウやサイドミラーをセットで依頼するプランも多く、雨対策をまとめて行いたい人にはおすすめです。

フロントガラス以外にも使える?

撥水コーティングはフロントガラスだけでなく、サイドミラーやサイドウィンドウにも施工可能です。ミラーに水滴が残らなくなることで、雨の日でも後方確認がしやすくなり、事故防止にもつながります。

ただし、リアガラスやバックミラーに関しては注意が必要です。撥水被膜が強すぎると、水滴が玉になって残り、視界を逆に妨げてしまうこともあります。リアはワイパーがついている場合を除き、親水タイプを使うか、あえてコーティングを行わないという選択も一つです。

フロントガラスのコーティングは定期的なメンテナンスが重要

フロントガラス用のコーティングは、効果が永久ではありません。特にワイパーの動作や外的環境の影響を受けやすいため、定期的なメンテナンスが不可欠です。

撥水力が落ちてきたと感じたら、市販の商品を使って簡易的に回復させるのも効果的です。また、ワイパーゴムの劣化も撥水不良の一因となるため、ガラスのコーティングと合わせて定期的な交換を心がけましょう。

ガラス表面を定期的にリセット(油膜除去)し、適切に再施工を行えば、年間を通じて安定した視界を維持できます。

視界を守ること=安全を守ること

雨の日の視界不良は、思っている以上に運転のストレスになります。特に夜間や高速道路では、ほんの少しの視界の差が大きなアクシデントに直結することもあります。

フロントガラスの撥水コーティングは、そうしたリスクを減らし、雨の日でも安心して走れる視界を作るためのシンプルかつ効果的な方法です。まずは市販の製品で手軽に試してみるのも良いですし、継続的に効果を求めるならプロによる施工も検討する価値があります。

雨の日に感じる「あの見えづらさ」が軽減されれば、毎日の運転が少しだけ快適になるかもしれません。安全の第一歩として、ぜひフロントガラスのケアも見直してみてはいかがでしょうか。

プロテクションフィルムの
お問い合わせ
セラミックコーティングの
お問い合わせ
カーケアの
お問い合わせ
tel03-6666-0826 LINELINEはこちら メルマガメルマガはこちら