Blog

  1. お役立ち情報
  2. ヘッドライトフィルムの貼り方は? 施工のコツやメリットを解説

プロテクションフィルム

ヘッドライトフィルムの貼り方は? 施工のコツやメリットを解説

  • insta
  • facebook
  • twitter
  • tiktok
  • line
  • threads
本記事では、ヘッドライトフィルムの種類やメリット、DIYでの施工手順や必要な道具を分かりやすく解説するほか、プロに依頼する場合のポイントや注意点も紹介します。

目次

ヘッドライトフィルムはDIYで貼り付けできる

クルマの“顔”ともいえるヘッドライトは、紫外線や飛び石の影響で黄ばみや傷がつきやすい部分です。そんなヘッドライトを守り、愛車の美しさを長く保つアイテムが「プロテクションフィルム」です。

このフィルムを貼ることで、ヘッドライトのクリアな美しさを維持できます。近年では、施工業者に依頼せず、自分で貼り付けるオーナーも増えています。

本記事では、ヘッドライトフィルムの種類やメリット、DIYでの施工手順や必要な道具を分かりやすく解説するほか、プロに依頼する場合のポイントや注意点も紹介します。

ヘッドライトフィルムを貼る前に知っておきたいポイント

ヘッドライトフィルムはタイプによって施工の仕上がりが異なり、さらには車検適合性まで大きく変わってきます。とくにDIYで施工する場合、フィルムの特性を理解しておく必要があります。

ヘッドライトフィルムの種類と選び方

ヘッドライトフィルムの種類には以下のようなものがあります。

  • ドライタイプフィルム
  • 水貼りタイプのフィルム
  • カラーフィルム

フィルムのタイプやメーカーによって粘着力は異なります。そのため、使用するフィルムに応じて施工液の濃度を調整することが貼り付ける際のポイントになります。慣れていない人は、購入前にメーカーや販売店に確認しておくと安心です。

車検前に必ず確認したい保安基準

ヘッドライトフィルムを貼る際に注意すべきなのが車検基準です。フィルムの貼り付けによって光量が不足したり、発光色の青みや黄色みが強くなったりすると、車検に通らない可能性があります。

透明なフィルムであれば、問題なく車検は通るでしょう。 しかし、濃色タイプのスモークフィルムは注意が必要です。なかには、スモークフィルムを貼った車の入庫を断るディーラーもあるほどです。スモークフィルムに限らず、フィルムは「車検対応」と明記された商品を選ぶことをおすすめします。

ヘッドライトにフィルムを貼る3つのメリット

ヘッドライトフィルムを施工することで、保護・美観維持・ドレスアップといった3つの大きなメリットが得られます。

飛び石や傷からヘッドライトを保護する

ヘッドライトのカバーは一見すると頑丈そうに見えますが、実際は「ポリカーボネート」というプラスチック樹脂でできており、飛び石でえぐれたり、紫外線や熱で劣化したりしやすい素材です。ヘッドライトフィルムを貼り付ければ、これらのダメージや劣化を防ぎ、長期間ヘッドライトを保護できます。

紫外線による黄ばみ・くすみを防ぐ

ヘッドライトは保管する環境や経年によって、劣化していきます。フ ィルムが紫外線をカットすることで、ヘッドライトの黄ばみや白濁を防ぎ、新車時の透明感を長く維持できます。

ヘッドライトは「車の目」と呼ばれるほど重要なパーツなので、クリアな輝きを保てば、車全体の印象がよりスタイリッシュになります。

手軽にドレスアップできる

ヘッドライトフィルムは、ドレスアップ効果も期待できます。スモークフィルムやカラーフィルムを貼り付けるだけで、クルマを手軽にイメージチェンジできます。例えば、スモークフィルムはクルマを精悍でスポーティな印象に仕上げる効果があります。

スモークフィルムでドレスアップする際に注意したいのが、ヘッドライトのインナーユニットの構成です。近年はブラック仕様のインナーユニットも増えており、これにスモークフィルムを貼り付けると、より引き締まったイメージを演出できます。

しかし、インナーユニットがメッキ仕様の場合、ライトスモーク程度ではやや物足りなく感じられるケースもあります。イメージと実際の見え方にギャップが出ないよう、事前に実物をチェックしたり、施工業者に相談したりしておくことをおすすめします。

ヘッドライトフィルムの貼り付けに必要な道具一覧

ヘッドライトフィルムをDIY施工する前に、以下の4つの道具を揃えておきましょう。これらは最低限必要になる道具ですが、作業がスムーズに進み、仕上がりの美しさも格段に向上します。

スキージー(ゴムヘラ)

フィルムをヘッドライトにしっかり密着させ、施工液や気泡を押し出すための必須アイテムです。プラスチック製やゴム製など素材はさまざまで、水貼り専用のスキージーなども販売されています。

ドライヤー

施工後に残った水分を乾かし、フィルムをレンズにフィットさせるために使用します。専門業者は高温の熱風が噴き出すヒートガンを使いますが、DIYの場合は家庭用ドライヤーでも代用可能です。

スプレーボトル(施工液用・水用)

施工液用スプレーボトル:500mlサイズが扱いやすくおすすめ。これより容量が少ないと途中で液が足りなくなり、多すぎると腕が疲れやすくなり作業に支障が出ます。

水用スプレーボトル:施工後の洗い流しや仕上げ時に使用します。

マイクロファイバークロス

ナイロンやポリエステルで作られた吸水性の高いクロスです。余分な水分をしっかり拭き取り、レンズ表面を傷つけずに美しく仕上げることができます。

貼り付け作業が捗る便利グッズ一覧

ヘッドライトフィルムをより美しく仕上げたいなら、基本的な施工道具に加えて便利グッズを活用するのがおすすめです。これらを使うことで作業効率が上がり、仕上がりの完成度も大きく向上します。

マスキングテープ(1mm幅)

透明フィルムは境界線が見えにくいため、施工範囲にガイドラインのようにマスキングしておくと位置合わせが格段にスムーズになります。テープ幅は様々ですが、1mm幅が使い勝手がよくおすすめです。

脱脂剤(シリコンオフなど)

脱脂剤とは、ヘッドライト表面に付着している油分やワックスなどを取り除くため際に使用します。油分が残っているとフィルムの密着性が落ちてしまうので、施工前に脱脂処理が欠かせません。

微粒子コンパウンド

微粒子コンパウンドは、クルマのボディやヘッドライトなどを研磨するためのアイテムです。施工前にヘッドライト表面を軽く磨くことで、細かな傷やシミ、不純物を除去できます。レンズの透明度も向上し、フィルムを貼った後の仕上がりがよりクリアになります。

フィルムの貼り付けと流れ

道具を揃えたら、実際にプロテクションフィルムを貼り付けてみましょう。対象車種とフィルムのサイズが合わないようなら、オーナーご自身でカットする必要があります。ここでは、フィルムの型取りやカットのコツ、シワの伸ばし方など、プロのテクニックを交えた施工方法をご紹介します。

ステップ1:フィルムの型取りとカット

①ヘッドライトの形状に合わせてカットする
ヘッドライトは曲線や立体的なラインで構成されているため、最初にフィルムをヘッドライトに軽く仮当てし、形状をしっかり確認します。

そのうえで、フィルムを軽く固定しながら、縁に沿ってマスキングテープで「ガイドライン」を作ると、カットラインが分かりやすくなります。このガイドラインに従ってハサミやカッターで大まかにカットしていくのが基本です。

⚠️ ポイント
フィルムを最初からジャストサイズで切ると、貼り付ける際に縮みやズレで隙間ができやすくなります。そのため、5mmほど大きめにカットしておくのがポイントです。

貼り付け後に余分な部分をカットすれば、美しく仕上がります。そのほか、あらかじめカットされているプレカットフィルムであれば、作業もスムーズに進みます。

ステップ2:フィルムの位置決めと貼り付け

①道具のゴミやホコリを洗い流す
塵や埃は貼り付け作業の大敵です。施工前にスキージーやスプレーボトルなどの道具を水でしっかり洗い流し、清潔な状態にしておきましょう。わずかなホコリでもフィルムの下に入り込むと、仕上がりに影響します。

②施工液を吹き付けて位置を決める
スプレーボトルの施工液をヘッドライトの表面とフィルムの糊面の両方にたっぷり吹き付けます。施工液の層ができることで、フィルムを動かしながら位置調整がしやすくなります。そのままヘッドライトの縁やマスキングしたガイドラインを目安に位置を整えます。

③フィルムを伸ばしてシワを伸ばす
フィルムをヘッドライトの端に合わせたら、反対側の端に向かってシワをのばします。スキージーを使い、中心から外側に向かって施工液と気泡を押し出すように動かします。一度に強く押すのではなく、短いストロークでスキージーを動かすことが大切です。

④最終仕上げ
フィルム全体がしっかり密着したら、縁に残った水分をスキージーで丁寧に押し出します。最後にマイクロファイバークロスで拭き取ります。施工直後は微細な水泡が残ることがありますが、数日で自然に抜けてクリアになります。

ステップ3:ヒートガンを使って、曲面部分のシワを伸ばす

①フィルムを曲面部分にフィットさせる
一般的なラッピングフィルムは、ヒートガンで温めながらフィルムを伸ばし、曲面にフィットさせるのが基本です。ただし、ポリウレタン製のプロテクションフィルムの場合は、適度な伸縮性があるため、無理に引っ張らずに少しずつシワを伸ばすように貼り進めるのがポイントです。

②ヒートガンで仕上げる
ヒートガンは主に仕上げ工程で使用します。フィルムの端や曲面部分にわずかな浮きやシワが残った場合、ヒートガンの熱風を軽く当てて温め、フィルムを柔らかくしてから自然に密着させるように整えます。

過度に熱を当てるとフィルムが劣化・収縮するおそれがあるため、20cm程度距離を離して、短時間で全体を均一に温めるのがコツです。

⚠️ ポイント
冬場や気温が低い環境では、フィルムやヘッドライト表面が冷えて硬くなり、伸縮性が低下します。その場合は、お湯で薄めた施工液をフィルムに軽く噴霧すると、柔軟性が高まり貼り付けがスムーズになります。

ステップ4:余分なフィルムのカットと仕上げ

①余分なフィルムのカット
貼り付け後にフィルムがヘッドライトの外側にはみ出した場合は、ハサミで外周から余分を切り落とす程度にとどめましょう。カッターの使用はおすすめしません。刃先でヘッドライトのレンズやボディを傷つけてしまうリスクがあるためです。

②最終的な圧着
スキージーを使って縁や角をしっかり押さえ、施工液を抜いていきます。ヒートガンやドライヤーを軽く当てると、フィルムが柔らかくなり、曲面やエッジによりフィットします。最後にマイクロファイバークロスで残った水分を拭き取り、仕上げます。

③最後に浮きや気泡を確認
最後に照明を当てて、フィルム内に浮きや気泡が残っていないかチェックします。微細な気泡は数日で自然に抜けますが、縁の浮きがある場合はヒートガンで再度温めて圧着しておくと安心です。

失敗しないための3つのコツ

ヘッドライトフィルムの仕上がりを左右するのは、施工前の準備と作業中のちょっとした工夫です。以下の3つのポイントを意識するだけで、プロのような美しい仕上がりに近づけます。

コツ1:作業は焦らず慎重に行う

ヘッドライトフィルムの貼り付けは、見た目以上に繊細な作業です。焦って作業を進めると、フィルムの位置ズレや気泡、シワの原因となり、仕上がりの美しさが損なわれます。施工時間に余裕を取り、落ち着いた環境で作業することが成功のカギです。また、以下の点にも注意しましょう。

①位置決めで妥協しない
フィルムの「位置決め」は、施工のなかで最も重要な工程です。ここで妥協すると、その後の貼り付けをどれだけ丁寧に行っても、中途半端な仕上がりになってしまいます。施工液をたっぷり吹きかけ、フィルムを滑らせながら左右のバランスや縁のラインが正確に合っているかを確認しましょう。

②ズレたらすぐに手直しする
少しでもズレを感じたら、その場ですぐに修正することが大切です。焦らず、フィルムが自然に収まる位置を探すように貼り直しましょう。最初の位置決めが完璧であれば、以降の工程は驚くほどスムーズになります。

コツ2:スプレーの水を十分に吹きかける

水を効果的に使えば、初心者でも失敗しにくくなります。ここではその理由についてご紹介します。

①フィルムの位置決めが容易になる
水を吹きかけることで、フィルムとライト表面の間に薄い水の層ができます。これにより、フィルムが滑るように動き、微調整しながら正確な位置合わせが可能になります。

②初期粘着を抑えて施工ミスを防ぐ
水によって、フィルム糊面の粘着力が一時的に弱まります。位置の修正や貼り直しがしやすくなり、初心者でもミスを最小限に抑えられます。

③気泡やシワを抜きやすくする
水分があることで、スキージーを動かす際の摩擦が減り、フィルム表面を傷つけにくくなります。施工液と一緒に空気も押し出せるため、仕上がりもよりクリアになります。

④接着の安定化
最終的に水分が抜けると、フィルムの粘着面がしっかり定着します。

コツ3:ヒートガンの使い方をマスターする

①温めすぎを防ぐための適切な距離
ヒートガンはフィルムから20~30cm離して使用するのが基本です。近づけすぎると局所的に熱が集中し、フィルムが変形・変色してしまう恐れがあります。一点を長時間温めるのではなく、広い範囲をまんべんなく温めることを意識しましょう。

②小刻みに動かして熱を分散する
ノズルを左右に小刻みに動かしながら温風を当て、熱を分散させます。フィルムが柔らかくなったところでスキージーを使い、シワを外側へ逃がすように伸ばすのがポイントです。「熱で引っ張る」のではなく、「熱で柔らかくして自然に沿わせる」イメージで行うと、仕上がりが美しくなります。

ヘッドライトフィルムは専門業者への依頼がおすすめ

ヘッドライトフィルムの貼り付けはDIYでも可能ですが、より美しく・長持ちさせたい場合は専門業者に依頼するのが安心です。ここでは、プロに任せることで得られるメリットをご紹介します。

専門業者に依頼するメリット

①高品質な施工が可能
専門の技術者は経験とノウハウが豊富で、ヘッドライト特有の曲線や立体形状にも柔軟に対応できます。また、気泡やヨレを最小限に抑え、ムラのない均一な貼り付けを実現してくれます。

②専用設備と道具が整っている
業者の施工ブースには、塵や埃をシャットアウトできる環境、プロ仕様のスキージーや施工液など、最適な条件が整備されています。これにより、DIYでは再現しにくい正確な貼り付けが可能です。

③フィルム性能を最大限に引き出せる
正確な下地処理や圧着作業によって、フィルムが本来もつ耐久性・透明感・紫外線カット性能を最大限に引き出すことができます。

④時間と手間の節約できる
DIYでの貼り付けは、下準備から完成まで1日がかりになることも少なくありません。しかし、プロに依頼すれば短時間で効率的に作業してもらえます。

⑤保証とアフターフォローが受けられる
施工後に万が一のトラブル(浮き・剥がれ)が発生しても、保証付きの業者であれば再施工してもらえる場合があります。アフターメンテナンスや再貼り替えサポートがある点も、プロならではの対応です。

専門業者に依頼するデメリット

①コストがかかる
DIYに比べて施工費用は高額になります。特に高品質なフィルムや施工保証が付く場合は、その分費用がかさみます。

②予約や日程調整が必要
人気店や専門施工業者は予約が埋まっていることも少なくありません。ときには、希望のタイミングで依頼できない場合もあります。車を一定期間預ける必要がある点も考慮が必要です。

③自分で施工する楽しみがない
DIYならではの「自分でカスタムした達成感」は味わえません。作業工程を体験したい方には物足りなく感じることもあります。

④店舗や業者に技術差がある
「専門業者」といっても施工技術や経験には差があります。依頼先によっては仕上がりに満足できないケースもあるため、業者選びはとくに注意が必要です。

ヘッドライトフィルムの施工ならスマートカーサービス

ヘッドライトフィルムは、黄ばみや傷を防ぎ、美観と耐久性を両立できる定番のカスタムです。DIYでも施工できますが、フィルムの位置合わせや曲面の処理に高い技術が求められます。ヘッドライトフィルムを正確に貼り、美しく仕上げたいなら、専門技術と設備を備えたプロに依頼するのが安心です。

「スマートカーサービス」では、車種ごとの形状に合わせてフィルムを調整し、経験豊富なスタッフが丁寧に施工いたします。長く愛車を守るなら、スマートカーサービスにご依頼ください。

tel03-6666-0826 LINELINEはこちら メルマガメルマガはこちら