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プロテクションフィルム

プロテクションフィルムのデメリットとは?後悔しないための対策を専門家が解説

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愛車を守るためにプロテクションフィルムを検討する際、仕上がりの美しさや耐久性は施工データの精度と施工店の技術力によって大きく左右されます。
せっかく高価なフィルムを貼っても、「浮き」や「ズレ」が目立ってしまっては本末転倒です。
そこで、施工前に押さえておきたい確認ポイントをご紹介します。

愛車を美しく保つための「プロテクションフィルム(PPF)」ですが、施工前に知っておきたいデメリットも存在します。価格面や耐久性、施工店選びの注意点など、後悔しないためのポイントを専門家の視点でわかりやすく解説します。

プロテクションフィルムとは?

プロテクションフィルム(PPF:Paint Protection Film)は、愛車の塗装を守るための透明フィルムです。
主に以下の3層で構成されています。

  1. 耐候(たいこう)トップコート層👉紫外線や汚れからフィルムを守る表面の層
  2. 熱可塑性(ねつかそせい)ポリウレタン(TPU)👉基材弾力があり、飛び石などの衝撃からボディを守る素材
  3. アクリル系粘着層👉フィルムをボディにしっかり貼り付ける接着層

厚みはおおむね150〜200μm(マイクロメートル)で、浅い擦り傷を熱で戻す自己修復型が主流です。
フィルムの美しさは、透明度(ヘイズ)、光沢、そしてオレンジピール(微細な凹凸)の少なさで決まります。
また、プロテクションフィルムの性能は素材だけでなく、以下の要素でも大きく変わります。

  • 車種専用カットデータ
    ○ボディ形状に合わせて正確にカットし、隙間やズレを防ぐ
  • 施工環境
    ○温湿度や清潔さを管理した環境で施工すると、仕上がりがきれいになる

Question150〜200μm(マイクロメートル)ってどれくらいの厚み?
Example:コピー用紙の2~3枚分の厚み・人の髪の毛の1.5~2倍くらい

⚠️ ポイント
単にフィルムを貼るだけではなく、素材・データ・施工環境のすべてが揃って初めて、美しく高性能な保護効果が得られることを押さえておきましょう。

プロテクションフィルム

プロテクションフィルムのデメリット

プロテクションフィルム(PPF)のデメリットは、大きく以下の7つの領域に分けられます。
「コスト」「施工難易度」「経年変化」「剥離リスク」「メンテナンス負担」「業者選定」「査定対応」です。

「コスト」フィルムが高価な理由と価格の考え方

プロテクションフィルム

高性能なプロテクションフィルムは、高透明・低ヘイズ(透明度が高く、フィルムを貼っても見た目がクリアで自然)・自己修復・耐汚染トップコートを同時に備えるほど素材単価が上がります。
さらに、専用ブースやプロッターなどの施工設備への投資も価格に反映されるため、どうしても高額になりやすいのです。

【価格差モデルの考え方】

  • フロント周り(ボンネット・バンパー・フェンダー)
    ・飛び石による被害が集中する部位に先行投資する形で、費用対効果が安定
  • 全面施工
    ・初期費用は高額になりますが、万が一の板金・再塗装のコストを広く回避可能

つまり、「部分施工(フロント周り)」はコストを抑えつつ高リスク部位を重点保護する“費用対効果重視型”、一方で「全面施工」は初期投資が高くても、将来的な板金・再塗装リスクを大きく減らせる“長期リスク回避型”という位置づけになります。

このように「価格」と「価値(リスク回避の範囲)」のバランスをどう取るか、という価格モデル(コスト対価モデル)の発想で整理すると、わかりやすいかと思います。

⚠️ ポイント
格安品の場合、1〜2年で白濁や黄変が起こりやすく、貼り替えコストを考えると長期的には割高になるケースがあります。

【見積り時のチェックポイント】
  • フィルムのメーカー名
  • 施工実績
  • 製品保証範囲

⚠️ ポイント
これらを確認することで、価格だけでなく、「安心して長く使えるか」まで含めた判断ができます。
安さだけで決めずに、性能・施工・保証の3点をチェックして安心を買いましょう!

 

「施工難易度①」:DIYは難しく、専門技術が必須

プロテクションフィルムDIY

プロテクションフィルムは透明素材のため、塵・気泡・歪みが露呈しやすく、特に複合曲面ではテンション配分や貼り合わせの技術が不可欠です。
防塵陽圧ブースや適切な照度管理がない環境では、見栄えの良い仕上がりはほぼ不可能です。
施工経験が不足していると、端部の浮きや白濁、糊ズレといったトラブルが起こりやすくなります。
📸写真は他社の施工事例です。切り貼りが多く隙間も目立つため、仕上がりの見た目が非常に悪い状態になっています。

【安全かつ美しい施工の手順(データがないパーツの場合)】

データが存在しないパーツの施工は、必ずデータを作成してから事前カットで施工することが適切です。

  1. 輪郭トレース
    👉アプリケーションシートでパーツ形状を正確にトレース
  2. データ作成
    👉Adobeシステムにインストールし、端部の逃げや巻き込み量を設定
  3. 試し切り・試し貼り
    👉端材で曲率や巻き込み量を補正
  4. データカットと本施工実
    👉車両に対して正確に施工
  5. 仕上がり確認
    👉完成度をチェック

このプロセスを標準運用にしている施工店を選べば、プロテクションフィルム デメリットの多くは回避可能です。
当社のデータ作成例として施工事例をご欄ください。👉施工事例

「施工難易度②」:フィルムの剥がれや浮き

プロテクションフィルムの剥がれや浮きは、施工精度に直結する重要なポイントです。

【主な原因】
  • 下地不良👉ボディ表面の汚れや傷をきちんと処理していない状態
  • テンション過多(引っ張りすぎ)👉フィルムを強く引っ張りすぎて、後で浮きやひび割れが出やすくなる
  • 養生不足👉マスキングや保護が不十分で、周囲に傷や汚れがつくリスクがある
  • カットデータの合致度不足👉車種に合った正確な型データが使われておらず、隙間やズレが生じやすい

⚠️ ポイント
特にボディの端(エッジ)、リップ部分、ヘッドライトのように大きく曲がった部分は、フィルムが浮きやすく、そこから汚れが入り込みやすいので注意が必要です。

【後悔しない選び方】
  1. 車種別カットデータの精度を確認
    巻き込み設計👉ボディ裏側まで巻き込む設計になっているか
    切り欠き位置👉位置が適切か
    センサー逃げ👉センサーやエンブレム部分が正しく逃げ加工されているか
  2. 施工店の実績チェック
    デモカーや施工済みの車両を見せてもらい、仕上がりを確認

⚠️ ポイント
こうした確認を行うことで、
見た目の不満や施工ミスなどのデメリットを大幅に減らし、長く満足して使えるプロテクションフィルム選びができます。

「剥離リスク」:剥がすときの塗装へのダメージ

プロテクションフィルムは、長期間使用したり再塗装パネルに施工されている場合、剥離時のリスクが高まります。主なリスクは以下の通りです。

 【主なリスク】
  • 糊残り👉フィルムを剥がしたあとに接着剤がボディに残ってしまうこと
  • 塗膜剥離👉塗装の一部がフィルムと一緒に剥がれてしまうこと
 【安全な剥離方法】
  1. 面全体を温める
    👉熱を加えて接着剤を柔らかくする
  2. 低角度でゆっくり引く
    👉一気に剥がすと塗装を傷めやすい
  3. 糊は専用リムーバーで段階的に除去
    👉塗装を保護しながら残留物を取り除く
【剥離前の注意点】
  1. 再塗装歴の申告
    ○事前に施工店に伝えることが必須
  2. 保証内容の確認
    製品保証(素材の変色・亀裂など)
    ○施工保証(仕上がり・端部処理など) 
    ○それぞれ対象範囲が異なるため、事前に確認する

⚠️ ポイント
剥離時の手順と施工・製品保証を理解しておくことです。これにより、塗装へのダメージを最小限に抑えることが可能です。「丁寧に、段階的に剥がすことで塗装リスクを最小限にできる」ということです。

「経年変化」「メンテナンス負担」:定期ケアが必要

プロテクションフィルムメンテナンス

プロテクションフィルムは優れた保護性能を持ちますが、紫外線・水シミ・有機汚染などの影響で、時間とともに性能が徐々に低下します。

【推奨メンテナンス頻度】
  • 1年に1回程度が目安
【メンテナンスの主な内容】
  • 中性シャンプーでの洗車
  • 端部と表面の点検
  • 汚れや付着物のクリーニング
  • 浮き部分の圧着
  • 保護剤の塗布
【事前押さえておく留意点】

施工店にメンテナンスの内容や料金を確認しておくと、デメリットの顕在化(黄ばみ・浮き・艶落ち)を抑えることが可能です。

※詳しいメンテナンス方法については、プロテクションフィルムメンテナンスに関する専門記事をご覧ください。
プロテクションフィルムメンテナンスに関する詳細記事

「業者選定①」低価格施工で起こりがちな問題

  • 車上カッターの使用による塗装傷
  • 防塵環境の不備によるゴミ噛みや気泡
  • 端部処理の妥協による糊ズレ・早期浮き

「業者選定②」選ぶべき施工店の最低条件

  1. 車上カッター不使用・プロッター完備
    👉車上カッターを使わず、端や曲面もきれいに仕上げる
  2. 陽圧ブース・温湿度管理
    👉ブースや温湿度管理でゴミや気泡を防ぎ、美しい仕上がりを実現 
  3. 施工保証の提示
    👉仕上がりや端部の保証を明確にする
  4. 約款確認
    👉再塗装部位や免責事項を事前に把握する

⚠️ ポイント
これらを確認することで、施工不良や早期のフィルム劣化(端浮き・気泡・塗装傷など)を防ぎ、長期間きれいな状態を保つことができます。

製品保証の詳細は保証についてをご覧ください。

「査定対応」売却時の評価への影響

プロテクションフィルムを施工した車は、査定時に塗装状態の確認が難しくなる場合があります。査定士によっては、フィルムを剥がさないと正確な評価ができないこともあります。

⚠️適正評価のためのポイント

  1. 施工証明書と保証書の保管
    ○施工部位・製品名・施工日を記載した証明書
    ○メーカー保証書
    👉必要に応じて査定時に提示すると、正しい評価につながる
  2. 施工部位の選定
    ○売却予定がある場合は、剥離コストや時間も考慮して施工範囲を決定
    ○フルボディ施工より、フロント周りなど損傷リスクの高い部分に限定する選択も有効

プロテクションフィルムのメリット

フェラーリ プロテクションフィルム

  1. 飛び石・擦り傷からの保護
    ○フィルムが物理バリアとなり、塗装への小傷を軽減
    🛡️新車のキレイな状態をキープ。リセールにも嬉しい効果
  2. 環境ダメージの緩和
    ○鳥糞・虫・樹液・紫外線など、塗装へのダメージを軽減 
    🐦
    日常の小さなストレスを減らせます。
  3. 自己修復機能
    ○浅いスクラッチを熱で自己修復
    ✨自己修復で目立ちにくくなるので、うっかり傷も安心
  4. 部位単位での施工・貼替え
    ○必要な部分だけ施工可能
    🔄 部分的に貼り替えができるので、万一の事故修理後も元通りに戻しやすいです

⚠️ポイント
部分施工でもしっかり効果を実感できます。

愛車の美観と資産価値を守るためにはプロテクションフィルムが有効

プロテクションフィルムは、日常の使用環境や車の保護ニーズに応じて、部分施工でも十分な効果を発揮します。特に以下のような条件では、部分施工だけでも大きなメリットがあります。

  • 高速走行が多い
  • 屋外保管が中心
  • 荷物の積載頻度が高い

こうした状況では、フロント周りや荷積み箇所の部分施工により、再塗装や板金の頻度を抑え、下取り時の印象を向上させることが可能です。

また、売却時の査定に備えて、施工証明書と保証書を保管しておくことも重要です。施工部位や製品名、施工日を明確に記録しておけば、査定士に提示することで説明コストや評価の不確実性を緩和できます。

⚠️ ポイント
使用環境に応じた施工計画と事前準備によって、プロテクションフィルムのメリットを最大化できることです。

プロテクションフィルムの施工は価格で選ばないようにしよう

プロテクションフィルムの施工は、見積金額だけで選ぶと仕上がりや耐久性、保証内容で不利になることが多いため注意が必要です。

🔎施工店選びのチェックリスト🔎

  1. 施工実績☑
    施工実績台数が十分にあるか
    自分の車種での施工経験があるか
    端部まで確認できる高解像度写真や実車での確認が可能か
  2. 設備☑
    陽圧換気ブースがあるか
    温湿度管理がされているか
    プロッター完備で精密カットが可能か
    □車上でカッターを使用していないか
  3. データ精度☑
    純正バッジ・センサー対応になっているか
    巻き込み・切り欠き設計が正確か 
    部位ごとのカットデータが作成されているか
  4. 保証内容☑
    製品保証の範囲・期間を確認
    施工保証の範囲・期間を確認
    再施工条件や再塗装部位の免責を把握
  5.  施工範囲の考え方☑
    基本は「フロント周り → 必要に応じて拡張」か
    □部分施工でも費用対効果を考慮しているか

⚠️ ポイント
チェックリストを使えば、
価格だけでなく仕上がり・耐久・保証まで考慮した施工店選びが可能です。
料金の考え方も参考にしながら、最適なプランを見つけていきましょう。

スマートカーサービスが選ばれる理由

プロテクションフィルム施工 設備

スマートカーサービスでは、プロテクションフィルム施工におけるデメリットを最小化するための設備・工程・保証体制を徹底しています。

施工環境
○陽圧換気・温湿度管理の専用ブース
○プロッターによる精密カット
○車上カッター不使用

施工精度
○端部の巻き込み設計や検査工程を標準化
○浮き・白濁・剥離などのトラブルを最小限に

保証・アフターケア
○製品保証(素材)と施工保証(仕上がり)を明確に分けて提示
○再塗装車やマット塗装には事前説明と専用メンテナンスキットをセットで提供

この体制により、仕上がり・耐久性・メンテナンス面の不安を抑えつつ、愛車の美観と資産価値を守る施工を実現しています。
愛車の美観と資産価値を守るなら、施工精度・設備・保証体制が整った施工店の選択が重要です。スマートカーサービスでは、施工の安全性と品質を徹底管理し、長く安心して愛車を守れるプロテクションフィルム施工をご提供しています。

まずは、施工店選び施工事例その他お役立ち情報記事をご確認ください。

これにより、プロテクションフィルムの特徴や施工の流れを把握した上で、愛車に最適な施工プランを検討できます。

直接のお電話もお待ちしております。03-6666-0826

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