プロテクションフィルムを施工するお店では、カッターを使用するケースがかなりの頻度であります。これは元々ラッピングフィルム施工の現場ではカッターで切ることが常套手法だったこともありプロテクションフィルム施工の現場でもその習慣がそのまま持ち込まれているためです。
今回皆さんにお伝えしたいのは、ラッピングフィルムとプロテクションフィルムでは同じフィルムでも性質が全く違うということです。ラッピングフィルムはカッターで容易に切れます。しかしプロテクションフィルムは容易に切れません。もともと塗装をガードするために製造されているので素材が厚く頑丈だからです。
その厚く頑丈なフィルムをクルマに貼った後で塗装面に到達しないように100パーセント寸止めで切ることは至難の業と言えます。無理と言い換えても過言ではありません。それは頑丈なフィルムを切るのに力を入れる必要があるからとフィルムの硬さが一定ではないからです。力加減は勘に頼らざるを得ずそれが違うとカッターの刃が塗装面に到達します。
実際新車塗装面に傷を受けたクルマが当社に入庫しています。今後その台数は増えていくでしょう。新車塗装を護りたくてフィルムを貼ろうとすることが逆に塗装をキズつけてしまう。本末転倒の事象となります。不幸なユーザーを一人でも減らすために具体例を示します。



































